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2005年03月15日

くるまはいくつ

くるまはいくつ?
渡辺 茂男

福音館書店 1967-10
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おすすめ平均
息子が初めて破らなかった本!
違う視点から・・・
数を覚えるのにも いいですよ

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私自身が子どもの頃に読んだ覚えがあり
書店で見つけて即買いした一冊。

いつどんな風に読んでいたのかは覚えていないけど
表紙の◎(たぶんタイヤ)が印象的で
「この本、読んだことがある!」とピンときた。
しかもかなり好んで読んでいた気がする。
奥付を見てみると
「1966年こどものとも発行 1967年こどものとも傑作集第1刷 2003年第46刷」とある。ビンゴ!

「くるまが1つあるものなあんだ?」で始まる数の本。
ここでは「くるま」は自動車ではなくタイヤの意味。
一輪車、自転車、オートバイ、自動車、バス、トラック、トレーラー、電車まで
男の子の好きそうな乗り物のオンパレード。
昭和40年代のレトロな絵だけれど、それがかえって現代的で新鮮にも感じられる。
ただ、現代では「ぎゅうにゅうやさんやゆうびんやさんやクリーニングやさんが三輪車」には乗ってないけどね。
「そういう時代があったのよ」と教えるきっかけになる、と都合よく解釈しておく。

テーマは「くるま」なので男の子向きっぽいけれど、いつもの乗り物の本とはちょっとちがう。
どっちかというと、乗り物を題材にした数学のとっかかりの本、だと私は思う。
各ページの最初に「○」が書いてあり、
「○=1、○○=2」の対応が自然とできるようになっている。
また、「イチ,ニ、サン」と「ひとつ、ふたつ、みっつ」のように
かずの数え方が何通りもあることや
○は転がるけど、△や□は転がらないことも理解できてしまう。
幾何学的なデザインが好きだったわたしは
かなり好んで読んでいたはず。

その血を受け継いでいるわが息子。
○△□好きで電車好きの彼にとっては夢のような一冊。
ページを開いた瞬間に目の色がかわり
買った日から読んで読んでの嵐となってしまった。

1歳児にはかなり文章量が多いほうだと思うけれど
会話形式で話がすすんでいくこともあってか
最後までじっと聞いている。
これを読み始めると10回以上読まされることを覚悟しないといけないので
目に付かないよう隠してしまうこともあるくらいの一冊です。


投稿者 hitomi : 2005年03月15日 06:54

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